「La cuisine」フジテレビの深夜ドラマ知ってますか?

「ラ・キュイジーヌ」は、1992年から1993年にかけて半年やっていたフジテレビの深夜ドラマです。僕は、その頃一人暮らしの大学生、朝方まで酒を飲みながらテレビを見て昼に起きて急いで大学に行って出席だけする。完全に昼と夜が逆転していた生活でした。その頃のテレビは、夜の7時から11時ぐらいまでバラエティ番組や当時流行っていたトレンディドラマが、やっていた。「東京ラブストリー」や「若者のすべて」など主にフジテレビの番組が、人気でした。僕はそんな中特に好きだったのが、11時以降に流れていた深夜番組です。今はそんな言い方しませんが、1980年代今では信じられませんがテレビは、夜1時、2時ぐらいにはみんなやってませんでした。いわゆる砂嵐状態になります。そして80年後半から90年代にかけて深夜も番組をやるようになります。

当時、フジテレビですと、「JOCX-TV」や「MIDNIGHT TV」と言われる枠で深夜12時ぐらいから朝の3時ぐらいまで様々な番組をやっていました。その内容は多岐に渡りバラエティーからドラマ、教育番組、何番組とも言い難い内容まで、通常のTV番組では、とてもお目にかかれない内容ばかりでした。今考えてもぶっ飛んでる内容が多く今ではとても放送に値しない内容も多かったそれほど実験的な内容だった気がします。

だからこそ酒を飲みながらTVにツッコミながら見ていた記憶があります。

もともと無かった時間帯のTVだけに何でもやってみる特に若手を育てるための時間帯だったようです。だからこの時間帯やっていた番組が、その後、ゴールデンに昇格した番組もいくつかあります。とぶくすりめちゃイケになったり、カルトQは、そのまま10時位に格上げになったり、料理の鉄人、奇妙な出来事などなど、

そのなかでも今でも好きなのが、この「La cuisine」です。

毎回、一つの料理を題材にしたドラマが展開される内容で、ドラマはその時の新鋭の監督が手掛けていたらしいです。内容は一話完結で、コミカルな内容だったりハートフルだったりと様々、ただ当時ゴールデンの番組は、恋愛のみの内容だったので、先の見えないこの番組の方が僕にとっては好みでした。

そしてその中でも、唯一1時間スペシャルバージョンを許された監督が、岩井俊二監督!当時は、まったくの無名、CMとかMVしか作ってなかったはずです。

クリスマススペシャルの「ゴーストスープ」も面白かったですが、一番は、最終回の「フライドドラゴンフィッシュ」何気なくいつも通りla cuisineを見ていて、最後になんでこのドラマをビデオに録らなかったのか(同時ビデオデッキなかったけど)めちゃくちゃ後悔しました。内容も面白かったのですが、それ以上に当時からあの透明感のある映像は健在で、この二つの作品は、後から岩井俊二が作ったと知って彼の才能に感動しました。

この二つの作品だけでなく他の作品も面白かった。

出来ることならもう一度深夜に再放送してくれないかな・・・・・・